太陽光発電の一日の発電量はいくらくらいなのか?

太陽光発電を設置するに当たって、事前に知っておくべきなのが一日の発電量がどのくらいになるのかという点です。十分な電力量を得られないと、経済性が悪くなり利益が出ないこともありえます。また、燃料がいらないクリーンエネルギーですが、日光によって左右されるという注意点があります。そこで、標準的な発電量と共に、季節によってどの程度の変化が生じるのかを確認しておきましょう。

【太陽光発電で得られる一日の発電量の平均は?】
太陽光発電はソーラーパネルの性能や日照時間などによって、大きく発電量が変わってきます。家庭用として一般的な5KWhのパネルで、晴天の場合は理論上は40KWhとなるのですが、実際にはそうなることはまずありません。実際には12.5KWhから17.5KWh程度が平均的な数値だとされています。曇りの日はさらに一日の発電量は落ち6KWh程度、雨天の場合は1.2KWhくらいが標準的です。

ちなみに、一般家庭における電力消費量はガスも使っている住宅であれば、10から15KWhくらい、オール電化だと15から25KWhくらいになります。これを考えると、5KWh能力のソーラーパネルを設置している場合、晴天であればおおよそ1日分の必要電気量を調達できるというわけです。

【季節によって差が大きい発電量】
上記の数字はあくまでも一般的な数値です。日照時間が少ない地域、季節によって大きく変わってくることも計算に入れなければなりません。たとえば、東京の平均値で見ると、最も一日の発電量が多いのは5月で、1KWhスペックのパネルで3.78KWh程度です。しかし、一番少なくなる12月では1.94KWh程度まで下がってしまいます。実に半分程度の発電量しかなくなってしまうわけです。さらに日照時間が減ってしまう日本海側の北陸地方や東北地方は、冬の発電効率はぐっと落ちます。ただし、夏は逆に発電効率が他のところより上がる地域もあります。

こうしたことを考えると、発電量を計算する時には、季節や地域に関係する全てのデータを集めるべきであることが分かります。カタログに記載されている数値や、業者が示してくれるデータだけでは、あくまでも最高値しか分からないこともあります。それでは実際に運用した時に、期待値よりもかなり低い利益となってしまいます。一年の中でかなりの差が出るということを理解して、月ごとのデータも必ず確認して計算をするようにしましょう。

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